シグマ、Eマウント用のズームレンズは来年から出していく模様
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1週間分のテック・ガジェットニュースを配信するポッドキャストbackspace.fmで、MACお宝鑑定団のDANBO会長がシグマの山木和人社長に対して行ったインタビューが配信されています。
インタビューは、先日発表されたLマウントアライアンスから山木社長が使っているカメラに関する質問まで、あらゆる疑問に答える内容となっていて、その中で、ソニーEマウント用のズームレンズに関する質問がされています。
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Eマウント版のズームレンズがないのは技術的な理由があるためですか?
「単焦点レンズは、一眼レフ用に開発したレンズのフォーカス方式でもミラーレス用として動くようにフォーカスの制御を上手く開発できたため、今のところ単焦点系のレンズはソニーEでも展開できるようになりました。」
「当社には85mm F1.4や105mm F1.4がありますが、性能を追い込むとEマウント用でも一眼レフ用と同じように大きくなってしまうため、専用設計で同じような物を作るなら(一眼レフ用から)流用して、当社の有料サービスのマウント交換が受けられるメリットもある単焦点を販売しています。」
「ただ、ズームレンズになるとフォーカス形式がもっと複雑になりスムーズで高速なAFが難しくなるため、専用設計にする必要があるわけです。そのため、今は(一眼レフ用から)流用した物は出す予定はないですが、専用設計のショートフランジ用のズームレンズは来年から出していこうかなと思っています。」
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複数のマウントに対応するにあたって工夫されている点、苦労されている点はありますか?
「これから頭が痛い問題は、キヤノンとニコンがマウントをかなり大きくしてきて、ソニーがかなり小さいため、ソニー向けのレンズを入れてやっていくというのは、普通のレンズでは問題ないですが、すごく特殊な大口径レンズを作る際にはちょっと苦労するかもしれないかなと思っています。」
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F1.8かF2.8くらいで持ち運びが容易な薄型レンズ(パンケーキレンズ)の開発は考えていますか?
「すでにこういったレンズは(他社から)出ているので、違うものを作っていきたいですね。ただ、今後フルサイズミラーレスが主流になっていく中で、どこのメーカーも手を出していないスポットがあればこういうのもやっていきたいです。」
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山木社長が今使っているカメラは何ですか?
「出張する時に持っていくのはdp2 Quattroで、写真撮ろうかなという時はsd Quattroを持っていくことが多いですね。」
以前に海外のインタビューで、今後シグマからEマウント用のズームレンズが登場することは明らかになっていましたが、今のところ現行の一眼レフ用レンズのEマウント版を出す予定はなく、来年から専用設計のズームレンズを出していくようです。
ソニーEのマウント径は、キヤノンRFとニコンZより8〜9mm小さいため、やはりネックになるようですが、今後超大口径レンズなどを作る際にEマウントには対応しない可能性があるのか気になりますね。
インタビューは約1時間と結構ボリューミーですが、質問内容も多く面白いので時間がある方は聞いてみると良いかもしれません。ちなみに、残念ながら一般の工場見学ツアーの開催は考えていないようです。
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Source:backspace.fm
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